
先日の続きで今回は漆喰の壁のメンテナンスについて。
汚れてしまったときの対処方法をシーン別に見ていきます。
漆喰は天然素材なので、軽い汚れであれば身近にあるもので落とせます。
また、薄く削ったり、上から塗ったりといった方法でも対処できますよ。
1.鉛筆や指の跡などの軽い汚れ
消しゴムで軽くこすってみましょう。意外と簡単に取れます。
消しゴムで難しそうなら、メラミンスポンジに水を含ませ、優しくこすってみます。
それでも汚れが取れないようであれば、サンドペーパーでこすります。
なるべく目の細かいもので試してみましょう。
2.水性ペン、油性マジックの汚れ
消しゴムでは落ちないので、サンドペーパーを使います。
汚れの落ち具合を見ながら、深く削りすぎないよう慎重にこすっていきます。
よく使われるのは150番から300あたりのサンドペーパーです。
ここでは中性洗剤を使わないようにします。汚れがにじんだり広がったりする恐れがあります。
3.しょう油やソースの汚れ
まずは中性洗剤を水で薄め、これを含ませた布やスポンジで汚れの上を軽く叩いていきます。うまく取れなければ、優しく拭き取るようにします。
それでもだめそうなら、塩素系漂白剤の出番です。
こちらも水で薄めてから使います。布などに含ませて拭き取り、乾かしてから軽く水拭きで漂白剤を取り除きます。
4.ジュース、コーヒー、お茶などの汚れ
ここでは塩素系漂白剤を最初から使っていきます。しょう油などと同様、水で薄めたものを布に含ませ、優しく拭き取っていきます。
拭いた跡が乾いたことを確認し、水拭きで漂白剤をさらに拭き取ります。
5.その他油汚れ
料理の油などのしつこい汚れ、広範囲の汚れが付いたときは、重曹と酸素系漂白剤の合わせ技を使ってみましょう。
重曹に水を少し混ぜて少し濃いめの重曹ペーストを作り、これを汚れの箇所に塗りかためます。
30分ほど放置したら、使用済みの歯ブラシやスニーカー用ブラシなどで重曹をこすり取っていきます。
その後、水で8~10倍に薄めた酸素系漂白剤をスプレーなどで吹きかけ、これまた約30分放置。最後にスプレーで水だけを吹きかけ、あとは自然乾燥に任せます。
6.漆喰パテを塗る
どうしても汚れが取り切れない場合は、市販の漆喰パテで上から塗ります。
壁の色に合う材料を選ぶことがポイント。
補修箇所が目立たないよう、なるべく小さい範囲で塗っていくとよいでしょう。綿棒などを使うときれいに仕上がります。
日ごろの掃除は、壁面に軽く掃除機をかけ、ほこりを吸い取るくらいで問題ありません。
メンテナンスは案外楽なのです。
新築、リフォームを機に、天然素材の漆喰に目を向けてみることをおすすめします(^^)/