以前不動産会社から見た「売りづらい物件」の特徴をご紹介しました。
それでは逆に「売りやすい物件」とはどんなものでしょうか。
前回記事の逆パターンといえば簡単ですが、そのほかのポイントをいくつかお伝えします。

1.価格が適正
いきなり身も蓋もない内容ですね(^ ^;
ただ本音で語るとこれが最重要ポイントです。
どの物件にも立地、環境、築年数、リフォームの要否などからある程度予測される販売価格帯があります。
そこから極端に外れてしまうと売れるタイミングを逃してしまいます。
ただ、ドッグランにぴったりの広い庭がある、リフォームがほぼ完ぺきに仕上がっている、住みながら店舗営業ができるなど、レアな強みがあれば価格に上乗せできる可能性があります。
周辺の成約事例も参考にしながら、納得できる数字を設定しましょう。

2.購入後すぐに使える
土地や建物を求める人は、なるべく早めに住み始めたいと考えます。
すぐに生活が始められるための後押しをしてあげることが重要です。
あまり難しい条件ではありません。以下の3つさえ気を付ければ通常は大丈夫です。

  • できる限り家財道具は撤去しておく。
  • 掃除をしておく。
  • 壊れている箇所は直しておく。

別荘の場合、親は使っていたが自分はほとんど使っていないので愛着がない、手をかけずにサッサと売りたい、という意見があるかもしれません。ただ、不思議なもので、そういう思念は現況を通じて買う側に伝わってしまいます。
愛されていない建物からは幸福感が感じられません。
そこに住むと幸せにつながりそう、そんな予感を作り出すことが大切です。
神秘がかった意味ではなく、気持ちよく生活できる状況を作っておくという意味です。
もし自身でやるのが面倒な場合は、専門業者に依頼しましょう。
たとえお金がかかっても、その後の展開には間違いなくプラスに働きます。

3.前面道路が不自由なく使える
田舎暮らしや二地域居住をする人の大半は車で行き来します。
そのため道路が広くて車の出し入れがしやすいかどうかは、物件のイメージを大きく左右します。
最近は車の大型化が進んでいるので、古くからある別荘地などの場合、その点も考慮して価格設定する必要があります。
前面道路が私道の場合、道路持分の存在を確認しなくてはなりません。原則的に持分のない人はその道路を日常的に使えないからです。
合わせて、近隣住民と共同で作成した通行掘削承諾書の存在を確認しましょう。
何もなければ、誰かから道路持分を譲ってもらう必要が出てきます。
持分割合は特に制限がありません。とにかく1%でも確保しましょう。
ただでもらうわけにはいかないので、いくらかの費用は覚悟しなくてはなりません。
こうした近隣とのやり取りはあの日不動産にご相談ください。

4.ご近所づきあいがよい
隣近所の人間関係がよければ、物件案内がスムーズに進みます。
友達関係まではいかなくても、日々平穏に過ごせる環境が共有できていればOKです。
親しい人には土地建物を売りに出すことを伝えておくとよいでしょう。
物件案内の際、関係者で立ち話をすることは多々あります。例えばそこに近所の人も加わり、生活環境の素晴らしさを語りだせば、商談は大いに前進します。セールストークにはないライブ感と真実味があるからです(セールストークも嘘ではないのですが)。
逆に、近隣住民の入れ替わりを快く思わず、商談の邪魔をする人もなかにはいます。
その際は販売開始に当たって注意が必要です。
まったく交流がなくて様子がわからない人、言動が一般的な価値観からずれている人が近所にいる場合、弊社との情報共有をお勧めします。

いかがでしたか?
不動産売買の対象は土地建物ですが、人と人とのやり取りなので、人間関係の要素も商談の成り行きに深く関わります。
あの日不動産では、人付き合いの範囲も含めたサポートを行い、気持ちのいいバトンタッチができるよう心がけてまいります。
お気軽にご相談ください。

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