住まいは暮らしに欠かせないもの。
ただ、ずっと大事に使ってきた建物も、いつか手放すときがきます。
スムーズに売りたい一方で、なるべく高く売りたいのも人の情。
では果たしてどんな建物が売りやすく、売りづらいのでしょうか。
今回はこれまでの経験から「売りづらかった」パターンをいくつかご紹介します。
1.デザインが尖っている
![](https://anohirealestate.co.jp/wp-content/uploads/2022/07/shutterstock_1374307016--1024x683.jpg)
マンションでも戸建住宅でも同じですが、デザインが個性的すぎると売りづらくなります。
例えば、階段の造り。
写真のように、シースルーで2階へ延びるさまは、空間が広く見え、たいへんおしゃれです。
ところが買う側、特に小さなお子さんがいる家族の場合、
「手すりがないと子どもが落ちないか心配」
という方に気持ちが働きます。
売却前に手すりを付けておくと、印象がガラリと変わります。
デザイン重視で見落とされがちな安全面を、なるべく補ってあげましょう。
2.汚れが目立つ
長年住み慣れ、自分では何とも思わない汚れやシミも、他人から見ればあからさまにわかってしまいます。
代表的な例はタバコのヤニによるクロスの汚れです。
壁全体が茶色くなるだけでなく、その汚れが発する臭いも案外強烈です。
クロスは一部だけ取り換えるのが難しく、改装するとなれば全取っ換えになります。
その分費用もかかるので、買う側には大きくのしかかります。
ペットによる傷や汚れ、日焼けによる退色なども、できる限り抑えたいところ。
また、気を付けたいのが除湿剤を誤って倒したあとのシミです。
倒した場所が水を吸いやすい場所だと、そこから半永久的に湿気を吸い込みます。
最悪の場合、腐食につながるので注意しましょう。
家の使われ方から持ち主さんの人柄を推察されることは、往々にしてあります。
商談を円滑に進めるためにも、建物はできるだけきれいに使うよう心がけたいものです。
3.モノが多い
居住中の建物を売却する場合、建物の細部が家財道具に隠れて見えません。
その分、買主さんの見方も慎重になります。
売る前は不要物の処分を心がけ、なるべく身軽にしておきましょう。
最近は、今の自宅が売れる前に、ローンを組んで次の住処を買うこともできます。
買い替え資金や引っ越し費用の先行融資を受け、自宅が売れたときに返済するという仕組みです。
こうしたローン商品を活用すれば、空き家の状態で内覧を募ることができます。
ぜひ検討してみてください。
4.長く使っていない
人が住んでいない建物は、劣化が進みやすくなります。
空き家のまま長期間放置することがないように注意しましょう。
誰も使わないと決まれば売却する、あるいは住宅ローンが終わっていれば人に貸すのもひとつの方法です。
2024年4月1日からは、相続登記が義務化されます。
登記をしないでいると罰金を科されることも。どうかご注意を。
いかがでしたか?
このほかにもいろいろなパターンがあるのですが、またおいおい。
あの日不動産では、命と暮らしを支えてくれた建物に感謝し、少しでもいいバトンタッチができるよう、しっかりサポートしてまいります。
お気軽にご相談ください。