住まいは暮らしに欠かせないもの。
ただ、ずっと大事に使ってきた建物も、いつか手放すときがきます。
スムーズに売りたい一方で、なるべく高く売りたいのも人の情。
では果たしてどんな建物が売りやすく、売りづらいのでしょうか。
今回はこれまでの経験から「売りづらかった」パターンをいくつかご紹介します。

1.デザインが尖っている

マンションでも戸建住宅でも同じですが、デザインが個性的すぎると売りづらくなります。
例えば、階段の造り。
写真のように、シースルーで2階へ延びるさまは、空間が広く見え、たいへんおしゃれです。
ところが買う側、特に小さなお子さんがいる家族の場合、
「手すりがないと子どもが落ちないか心配」
という方に気持ちが働きます。
売却前に手すりを付けておくと、印象がガラリと変わります。
デザイン重視で見落とされがちな安全面を、なるべく補ってあげましょう。

2.汚れが目立つ
長年住み慣れ、自分では何とも思わない汚れやシミも、他人から見ればあからさまにわかってしまいます。
代表的な例はタバコのヤニによるクロスの汚れです。
壁全体が茶色くなるだけでなく、その汚れが発する臭いも案外強烈です。
クロスは一部だけ取り換えるのが難しく、改装するとなれば全取っ換えになります。
その分費用もかかるので、買う側には大きくのしかかります。
ペットによる傷や汚れ、日焼けによる退色なども、できる限り抑えたいところ。
また、気を付けたいのが除湿剤を誤って倒したあとのシミです。
倒した場所が水を吸いやすい場所だと、そこから半永久的に湿気を吸い込みます。
最悪の場合、腐食につながるので注意しましょう。
家の使われ方から持ち主さんの人柄を推察されることは、往々にしてあります。
商談を円滑に進めるためにも、建物はできるだけきれいに使うよう心がけたいものです。

3.モノが多い
居住中の建物を売却する場合、建物の細部が家財道具に隠れて見えません。
その分、買主さんの見方も慎重になります。
売る前は不要物の処分を心がけ、なるべく身軽にしておきましょう。
最近は、今の自宅が売れる前に、ローンを組んで次の住処を買うこともできます。
買い替え資金や引っ越し費用の先行融資を受け、自宅が売れたときに返済するという仕組みです。
こうしたローン商品を活用すれば、空き家の状態で内覧を募ることができます。
ぜひ検討してみてください。

4.長く使っていない
人が住んでいない建物は、劣化が進みやすくなります。
空き家のまま長期間放置することがないように注意しましょう。
誰も使わないと決まれば売却する、あるいは住宅ローンが終わっていれば人に貸すのもひとつの方法です。
2024年4月1日からは、相続登記が義務化されます。
登記をしないでいると罰金を科されることも。どうかご注意を。

いかがでしたか?
このほかにもいろいろなパターンがあるのですが、またおいおい。
あの日不動産では、命と暮らしを支えてくれた建物に感謝し、少しでもいいバトンタッチができるよう、しっかりサポートしてまいります。
お気軽にご相談ください。

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