毎年春に人々を魅了してやまない存在、桜。
最近は造幣局の桜の通り抜けが事前申込制になるなど、国際的な桜人気の盛り上がりとともにお花見のハードルが高くなってきた。
なら近くで花見だ、家の庭に植えればいいのでは?と考える人もいるだろう。
確かに一理ある。自宅で花見ができればこれほど楽しいことはない。
ただし、庭に桜を植えるときはいくつか注意が必要だ。

1.根っこが盛り上がる
桜、とりわけソメイヨシノの根は地表近くに張る傾向がある。そのため建物の近くに植えると土台に影響を及ぼしかねない。
庭に植えるときはなるべくスペースに余裕のある場所を選ぶようにしよう。

2.花が散ったあとの掃除が大変
咲いた花を眺めるのは楽しいことだが、その花はやがて散る。自宅の庭で花が散れば、その掃除は自分でしなくてはならない。
いちど掃除をしてみればわかるが、これがなかなか大変。
ブロアーや高圧洗浄機を使う手もあるが、いずれにしても集めた花びらを捨てる処理は発生する。
家の外まで花が飛んだら掃除の範囲はさらに広がる。
処理をおろそかにすると近所から目の敵にされるかもしれない。手間を惜しまず丁寧に済ませよう。

3.虫が付きやすい
葉桜になった木には毛虫などの病害虫が付きやすく、うまく除虫をしてやることが必要だ。
春から秋の間、比較的暖かい時期に年3~4回、毛虫が卵を産み付けることが多い。
触ると肌がかぶれるような毒をもつ毛虫もいるので、直接触れないよう薬剤で処理する。
ホームセンターやネット通販などで薬剤を買うことができるが、薬の扱いが心配な人は業者に依頼するといい。

とはいえ、自宅の庭で桜がきれいに咲いたときの感動は格別だ。
毎年きれいに咲いてもらうため、丹精込めて世話をしてあげよう。

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