久我山のワインバーで山梨直送「無濾過葡萄酒」にしびれる!

山梨の山ぶどうから生まれたお酒を久我山で楽しめると知り、あるワインバーへ行ってきました。
その名は「ばんぶぅじ」さん。
もともとインスタグラムで見つけたこちらのお店、どの写真もきれいだなと思っていたところ、それもそのはず、プロのカメラマンさんが経営されているとのこと!
ちょうどこの日は馬肉咖喱(カレー)が頂けると聞き、いそいそと出かけてきました。

場所は京王井の頭線「久我山」駅から南へ歩くこと約10分。岩崎通信機さん近くの住宅街にあります。
知らなければまずたどり着くことがないであろう、小さなお店です。
まず目を引くのが店先の看板。

無濾過葡萄酒、山梨より直送、(生)ワイン

とあります。これは心ひかれますね(^^) 早速入ってみます。

カウンターを照らす間接照明に頼った、8席ほどの空間。
いいですね、大人の雰囲気。さすが光のプロが手がけるお店です。

迷わず文字どおり看板メニューの無濾過葡萄酒を頂くことに。
一杯めは白の葡萄酒デラウェア種です。
一升瓶から180mlたっぷり注がれるきっぷのよさ、素晴らしい!
顔を近づけると、ぶどうの酸味がかったフルーティな香りがストレートに感じられます。

「酵母からアミノ酸が生まれ、より深い味わいにしてくれるのです」
とマスターが語りかけます。
滓(おり)も一緒に瓶詰めされて中に残ることで、酒の旨みが増すというのです。
まさにワインというより葡萄「酒」という表現がなじむ味!

二杯めは赤。「メルローオーク樽熟成」の葡萄酒です。
このもったりしたボリューム感は独特ですね。無濾過ならではのぶどうの力強さ、渋みが全力でぶつかってくる感じ。香りの余韻も魅惑的。
相性ばっちりのドライフィグと一緒に頂きます。
ああ、フルーツ王国山梨が降臨する至幸の時間ですね。

ところで、そもそもなぜマスターは山梨のワインを?
「子どものころからワイン好きの父に連れられて山梨に通っていたんです。それで第二の故郷のような愛着がわいて。一時期は甲府で地元民のように飲んでました」
お父様とワインについて話すうち、山梨ワインの魅力を伝えるには無濾過の葡萄酒がいちばん、という結論にたどり着き、このスタイルにしたそうです。
これは共感できるお話。小さなお店には他で真似できない特色が必要ですものね。弊社も似たような考え方なのでよくわかります。

三杯めは岩手県産葡萄酒、キャンベルアーリー種の赤です。
こちらは一転して甘いぶどう菓子のような香り。
ハウスゼリエースをほうふつとさせる(昭和!)

「フォクシーフレーバーといいます。ヨーロッパの人はあまり好まないんですよ」

アントラニル酸メチルという化学物質に由来する香りで、ぶどうジュースでも確認できるそう。
「フォクシー」の由来は狐が好んで食べたからとか、狐をイメージさせる香りだからとか諸説あります。
こちらはオレンジピールとチョコレートで。
甘美で華やかな組み合わせ。杯を重ね、夢のような気分になります(*´▽`*)

さて、満を持して登場するのが、〆の「馬肉咖喱」です。
多彩なスパイスが楽しい! ホールのクローブが弾け、コリアンダー、クミンが狂喜乱舞で、口の中はスパイスの万華鏡状態です。
これを野菜の甘みが溶け込んだルー、じっくり煮込まれた馬肉がしっかり受け止めます。
馬肉の臭みはありません。若干ヘモグロビン的な風味はありますが、スパイスが立っているので程よいアクセントになっています。
隠し味でメープルシロップも忍ばせているとか。いやはや、恐れ入りました。

カウンターは地元の常連さんが多いようですが、初めての人でも話しやすい和やかな雰囲気です。
これもマスターの穏やかな人柄のなせる業でしょう。
たびたび訪れたいお店がまた増えました(^^♪
なお、来店の際はインスタグラムで営業時間をチェックするのがよさそうです。

そうそう「ばんぶぅじ」の名前の由来はマスターから直接聞いてみてください(^^)/

※仕入れの状況により、メニューのラインナップに変動がありえます。本コラムのメニューが提供されない場合がありますのでご了承ください。

ばんぶぅじ

住所:東京都杉並区久我山1-6-8
電話:なし。詳細はインスタグラムで
   久我山 ばんぶぅじ Instagram
交通:京王井の頭線「久我山」駅南口から徒歩9分
営業:夕方から夜。詳細はインスタグラムで。不定休

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