劣悪な強盗事件が日々報道されるなか、人々の防犯意識が高まってきています。
これに伴って、防犯グッズも以前に増して注目を集めています。
今回は防犯センサーと防犯カメラに絞って、その種類と選び方を紹介します。
防犯センサーの種類と特徴
防犯設備の代表格のひとつが防犯センサー。
防犯センサーにはいくつかの種類があります。
1.人感・熱線センサー
超音波や音を感知するセンサーで、不審者の侵入に反応します。
強力な光を発したり、ブザー音で警告したりして侵入者を威嚇し、周囲に異常を知らせます。
常時住んでいる一般的な住宅であれば、こうしたセンサーだけでも十分威力を発揮し、被害を未然に防いでくれます。
ただし、植栽などがかからないように空間を確保しましょう。
2.開閉センサー
ドアや窓への取り付け型で、不審な開閉があったときに知らせてくれるセンサーです。
サッシ2枚に各々端子を取り付けておき、窓が開いて端子どうしが引き離されると反応して音が鳴る仕組みです。
住宅メーカーがサービスの一環として提供する機材もあります。
端子付きボックスに乾電池を入れるタイプの場合、電池はマンガン電池を使いましょう。
アルカリ電池を入れておくと液漏れで故障し、作動しない恐れがあります。
3.赤外線センサー
赤外線ビームを発光し、その反射や遮断で不審者の侵入を感知します。
センサーが1個の場合は、人に赤外線が照射されることで警報装置が作動します。
2個の場合は、人が赤外線を遮断したことに反応します。
人感・熱線センサーに比べると高価で、誤作動は少なめです。
一般家庭よりは企業や工場向けといえます。
今そこに住んでいて、不審者の侵入を察知して追い払うだけであれば、センサーだけでも問題ありません。
ただ、ストーカーのようなしつこくやってくる不審者や、度重なる侵入に対応するためには、防犯カメラも併用することをおすすめします。
防犯カメラのタイプと選び方
防犯カメラにもさまざまな種類があります。
ここでは選び方のポイントとして、相対するタイプや機能に着目してみます。
1.屋外用か屋内用か
カメラを大別するとこの2種類に分かれます。
屋外用は雨に耐えられるタイプです。
設置場所によって使い分けるようにします。
2.固定型か電動型か
一方向を常時広くとらえる固定型、首振りやズームの遠隔操作ができる電動型があります。
侵入経路が限られる場合、不審者の顏や様子を見るだけなら固定型で十分です。
対して、経路が複数考えられる場合、より広く細かく見たい場合は電動型を採用します。
3.パレット型かドーム型か
パレット型というのはカメラの首の角度を自由に調節できるタイプのものです。
壁にも天井にも取り付け可能で、設置場所を柔軟に選ぶことができます。
屋外用カメラに使われることが多いようです。
ドーム型は天井によく取り付けられている丸いタイプのカメラです。
撮影していることをあまり知られたくない場所、例えば店舗内の監視用などによく使われるようです。
4.電源はコード式かバッテリー式か
バッテリー式なら電池交換の手間がかかる半面、どこでも簡単に設置できるというメリットがあります。
ただし、ソーラーパネル式も含めたバッテリー式は、エネルギー切れのときに撮影機会を逃す可能性があります。
常時撮影できる安定性を重視するならコード式がおすすめです。
録画機器とLANケーブルで結ぶことにより、LANケーブル経由で送電できるカメラもあります。
これならカメラ近くにコンセントがなくても安心です。
5.データ保存はクラウド式かSDカード式か
従来一般的なのはSDカード式です。費用はカード代だけで気軽に使用開始できます。
ただ、録画できる時間には限度があり、随時チェックとカードの出し入れが必要です。
また、カメラごと盗まれるとデータがそっくりなくなってしまう危険があります。
近ごろ勢力を伸ばしているのがクラウド式です。
データ量を気にせず録画、確認でき、記録を盗まれることはありません。
ただし、毎月のランニングコストがかかります。
6.録画機器を有線でつないでスマホ監視も
上に書きましたが、カメラと録画機器をLANケーブルでつなぐタイプもあります。
一定のデータ量制限はありますが、カメラの個数やデータ量オプションによっては1か月ないしは半年間まで録画時間を延ばすこともできます。
また、有線接続なら画質が安定するというメリットも。常に鮮明な映像を見ることができます。
外からスマホやパソコンでチェックできる製品もあります。
なお、200万画素なら人の顏が判別でき、500画素なら車のナンバーが読み取れるというのが目安です。
平穏無事な日常が何よりですが、機械に頼らざるを得ない場面もあります。
目的に合わせてうまく選び、使いこなしてくださいね。