すでに報道されているとおり、長期金利が上がります。
この1年間で米国や欧州諸国では物価上昇に伴い、政策金利が引き上げられてきました。
日本の低金利はいわば異彩を放っていましたが、遅まきながら他の先進国に従う形となりました。
長期金利はこれまで、上限0.25%となるよう日銀によってコントロールされていましたが、これが2倍の0.5%まで上昇します。
これはもちろん住宅ローンの金利にも影響します。
まずは固定金利。こちらは長期金利を基準に設定されており、さっそく上昇カーブを描くことになりそうです。
例えば、35年返済で3500万円を借りるとき、固定金利1.3%なら返済総額は約4350万円です。
もし来年早々、固定金利に0.2%上乗せされて1.5%となれば、同じ借入条件での返済総額が約4500万円。
負担額が約150万円アップすることになります。
一方、変動金利はというと、こちらは短期金利をもとに設定されています。
短期金利はまだマイナス圏内に抑えられていて、すぐに動くことはなさそうです。
ただし、変動金利は半年ごと(4月と10月)に見直されるため、そのタイミングの外部要因によって上向くことは十分考えられます。
この変化が不動産市場にどのような影響を与えるのか、まだ不透明ではありますが、売る人も買う人も注目して数字を追うことになりそうです。
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