
山梨県北杜市、小淵沢の地に約4年前オープンしたワイナリーがあります。
「八ヶ岳 グランヴェール ヴィンヤード」
名前にある八ヶ岳、南アルプス、富士山を望む広大なブドウ畑、醸造所、カフェレストランを備え、新たな観光地としてにぎわいをみせています。
先日こちらにおじゃましてお話を聞いてきました。


案内してくださったのは代表の山寺さん。
もともとブドウ栽培はされていたものの、メインのお仕事は別事業。閉園した植物公園跡の活用を市から頼まれ一念発起で始めました。
建物は改築NG、改装OK。町の公共施設はおしゃれスポットに見事生まれ変わりました!
センスが素敵ですね(#^^#)


入った時点でわくわくさせるホールには世界地図のボードが。地図上にピンがいっぱい刺してあります。
「世界じゅうからお客様がいらっしゃるので、皆さんの出身地を残せれば楽しいでしょ?」
これはおもしろい試み。来た人どうしで話のタネになります。
お客さんとつながろうとする思いが伝わってきますね。
次はワインを発酵させる部屋。
イタリア製のぴかぴかのタンクがずらりと並びます。
これらのタンクには一つひとつ登録番号が付いていて、税務署が把握しています。タンクのワインからもれなく酒税を徴収するためです。土地の地番と固定資産税のようなものですね。


この部屋でブドウを搾り、種類ごとのタンクに分けて酵母を仕込み、10~14日ほど発酵させます。
ワインはある程度暖かくないと発酵が進みません。開業当初は室温が上がらず、タンクに電気毛布を巻いて温めたそうです。なんと涙ぐましい! 卵をかえす親鳥のようですね。
最近は商品開発のスピード感やバリエーションが求められていて、小さめのタンクをたくさん揃えるのが流行りなのだそう。これからもラインナップの充実が楽しみです。


こちらはワインを熟成させる部屋。
新旧のフレンチオーク樽がずらりと並び、ワインの香りに満ち満ちています。
それもそのはず、ひとつの樽からは1か月に約1リットルものワインが蒸発するそうです。
樽にすき間を作らないよう、こまめにワインが補充されていきます。
熟成期間は12~14か月間。自然相手の仕事ならではの細やかな作業が続きます。
館内を巡ったあとはいよいよ試飲。
この赤ワイン、日本ワインコンクール2024で銅賞受賞に輝いた「スエヒロメルロー2022(※2025年12月現在、売切れ中)」です。
新樽オークの若々しい香り、重量感、爽やかな酸味が同居する奥行きのある味わい。
お土産に買って帰りました!


白ワインは「タカラムスビシャルドネ2023」。
旧樽オークのメロウな香り、口腔を躍る果実の酸味、ほどよい塩味が交錯。
ワイナリー訪問の際はぜひ味わっていただきたい!
ラベルのデザインにもエピソードが。
ワインの醸造がうまくいかないとき、その臭いはたびたび馬糞や馬小屋のものに例えられます。
そのためワインにとって馬はネガティブな存在。ラベルに描かれることは通常ありません。
また、「VERT=緑」という単語も未熟なブドウの色を連想させ、ワインのネーミングでは敬遠されがちです。
にもかかわらず、どちらのボトルも飛躍する馬が描かれています。
ワイナリーの名前も「GRANDVERT」。
これらはいったいなぜ?
山梨県も小淵沢も古くから馬の飼育が盛んで、馬は身近な生き物。
ここで造られるワインが馬のように日本じゅう世界じゅうを駆け巡り、あらゆる人々を楽しませてほしいという願いがこめられています。
また、緑は北杜市の風光明媚な大自然の象徴であり、若々しさや生命力のイメージカラーでもあります。
ワイナリーのコンセプトは「OPEN GROW FUN」。
このラベルは、前例や因習にとらわれないワイナリーの自由闊達さを表しているといえるでしょう。


お食事も頂きました。
赤ワイン仕込みのハンバーグはつなぎや脂少なめで健やかな食感。肉の旨味が遺憾なく引き出されていました。
デザートに特大ボリュームのソフトクリームも!
ソフトクリームをぜいたくに味わうことは山寺さん自身のロマンでもあるそうです。
詳しく言いませんが、ソフトクリームを作る機械は1台あたりなかなかの金額。
みんなを喜ばせたいという気持ちから提供される一品です。
最後はブドウ畑へ。夕闇迫る富士山が幻想的です。
畑をよく見るとどの木も斜めに立っています。これはどういうわけでしょう。
「湿気対策です。なるべく雨を葉から落とし、根元に集めないようにというねらいです」
まだ実験段階ですが、何でも試してみようという精神が素晴らしいですね。


100年後にも続いていることがこちらのワイナリーの目標。
今後どんな進化を遂げていくのか目が離せません。
山寺さん、長時間にわたりありがとうございました!
こちらのワイナリー、見学は要予約です↓
https://www.grandvertvineyard.jp/tour/
ワインはもちろんネットでの購入が可能です。
オンラインショップはこちら↓
https://www.grandvertvineyard.jp/wine/
「タカラムスビ」「ウチデノコヅチ」などおめでたい名前のワインが多いのも特徴。
午年の年頭にあたり、縁起物として買い求めてはいかがでしょうか(^^♪


八ヶ岳 グランヴェール ヴィンヤード
ワイナリー&カフェ
住所:山梨県北杜市小淵沢町1270
電話:0551-36-6611
交通:中央自動車道「小淵沢」ICより約1.1km車で約3分、JR中央本線「小淵沢」駅より約1.2km徒歩約20分









