今回は空き地での不法投棄の問題。
被害があれば市町村の窓口に相談するのが基本線。程度によっては警察に連絡できるけれど、果たしてその条件とは?

Q:ゴミが私の土地に捨てられていて困っています。
その土地は自宅近くに所有している更地。約5年前に親から相続したものです。今すぐ建物を建てる予定はなく、間口にはロープを張って時々草刈りを行っています。
そんななか最近困ったことに、ゴミの不法投棄が見られるようになりました。ゴミといっても大きな物ではなく、パンやアイスの袋、空いたペットボトル、タバコの吸い殻などです。
2週間に1回程度、現地に行ってゴミを回収します。ゴミがないときもあります。小さなゴミなので重労働ではありませんが、吸い殻の火がゴミに燃え移って火災が起きないか心配です。
こういう不法投棄は警察に言っても動いてくれないのでしょうか?
A:それは困りましたね。ゴミの大小にかかわらず、勝手に捨てられるのは気持ちが悪いものです。
さて、警察の動きについて最初に押さえておきたいポイントは「民事不介入の原則」です。基本的に個人間のもめ事、トラブルで警察が出動することはありません。
立件できる確かな証拠、事案の重大性や継続性、刑法に照らした違法性がないと動いてくれません。自治体の環境課などへの連絡を勧められます。
では、今回のケースではどう対処すれば警察が動いてくれるでしょうか。不法投棄について下記のとおりパターン分けをしてみました。
●警察が動いてくれそうなパターン
・明確な証拠がある
・犯人がすぐ近くにいる可能性がある
・投棄の形跡が極めて悪質
・同じ場所で頻繁に投棄されている
●警察に頼れなさそうなパターン
・犯人の手掛かりが乏しい
・投棄の形跡が軽微
・投棄に常習性がない
・私有地内の人間関係によるトラブル
現状捨てられている物が食べ物の袋や容器なので重大な事案とはいえず、直ちに警察が動いてくれる可能性は非常に低いと思われます。
まずは監視カメラを付けてみてはいかがでしょうか。電源が取れない空き地でも、太陽光で作動するソーラーパネル式の防犯カメラなら使えます。
ポールにカメラを据え付け、コンクリート基礎を使うなど安全に配慮してポールを立てます。むやみにプライバシーを侵さないよう、間口付近のみを監視するようにします。
ポールに「監視カメラ作動中」「不法投棄者は警察に通報します」というステッカーや看板を付けておけば、被害が減るかもしれません。
もしゴミを捨てている人物が常に同じであれば、常習性が疑われます。さらに被害の程度が大きくなるようなら警察に連絡しましょう。
定期的に草刈りをされているのはいいことだと思います。
土地が荒れていると被害が増大しがちです。できるだけきれいにしておき、ゴミを捨てづらい環境を保つことが大切です。
ただ、やはり空き地のまま置いておくのは、治安面でも経済面でも得策とはいえません。固定資産税もそれなりにかかります。
あの日不動産では、有効な土地活用あるいは売却のご相談をお受けしています。お気軽にお尋ねください。







