
「コシンをたたく」「コシンに傷がつく」といった言葉を聞いたことがあるだろうか。
日常生活であまり縁のない言い回しだ。
「コシン」とは個人信用情報の略語。銀行が顧客の融資審査を行う際、その人の借入状況、クレジットカードの支払い状況、返済履歴などを調査し、安全にお金を貸せる相手かどうかを判定する。そうした金融取引にまつわる個人情報を、個人信用情報という。
もし個人信用情報に問題あり、と判断されれば、融資を受けられない可能性が出てくる。ではコシンに傷をつけないため、何に気をつければいいのだろう。
1.返済は確実に
電気、ガス、水道、携帯電話料金などライフライン関連の費用を、クレジットカードの引き落としにしている人は多いはず。
毎月一定の収入があって無駄遣いをしなければ、支払いが滞ることはないかもしれない。
けれどたまたま大きな出費があって、予定どおりに引き落としがされなかったときが問題。
銀行担当者の声として、特に問題視されやすいのが携帯電話料金らしい。
月次定例の支払いに関しては引き落とし専用口座を作り、勤務先からそこに一定額を振り込んでもらうよう設定すれば、不測の残高不足を避けられるかもしれない。
2.日常使わない口座に注意
日ごろケアしている銀行口座に何かあったとしても、即日お金を補給して事なきをえるかもしれない。
いっぽう、あまり使わない口座をローンの返済専用に使っている場合は要注意だ。
こんな実話がある。
いくらかまとまった金額のローンを組み、毎月引き落としがされていた。ただ、日常生活で使わない口座であったため、借りたことも返済のことも忘れていた。
いつしか口座が底をつき、返済途中で転居もしていたので銀行からの督促状が届かず、そのまま複数月経ってしまった、という流れだ。
こまめに返済状況、口座残高を確認する。金融機関から返済予定表をもらう。借金があるときはそうした細かな作業を忘れないようにしたい。
3.投資先に気をつける
返済遅延だけが個人信用情報の敵ではない。送金先の属性に足元をすくわれることがある。
ネットショッピングで買った物、知り合いから教えてもらった投資先がたまたま反社会的勢力とつながりがあった、というパターンだ。
SNSだけでつながった人、本名がわからない人、検索して公式サイトも評判もヒットしない投資先、かつて聞いたことがない投資先などは要警戒。
お金が自由に使える立場だとついつい脇が甘くなる。
他人の信頼性が自身の信用にはね返ることを意識しよう。
そのほか、収入に比して債務が莫大、家族に隠れて大きな買い物をしている、保証人が自分の代わりに債務を返済した、などの事情がある人も融資を断られることがある。
では、自分の個人信用情報に瑕疵がないか確認するにはどうすればいいのだろう。その方法はまた次の機会に。
ちなみに冒頭の「コシンをたたく」とは、「ローン申込者の信用情報を調査、確認する」の俗語だ。








