先ごろ公開された大手電力各社の連結決算が話題となっている。
2023年4~6月期の連結最終損益は、10社中8社が過去最高の黒字。
燃料価格が下がったことも一因だが、最大の決め手はやはり電気代の値上げだろう。
そこで今回は生活防衛のため、電力会社を見直してみては?というわけで、お値打ちな新電力会社の中から3社を選りすぐって紹介する。

1.ONEでんき
こちらの最大の特徴は「基本料金がない」こと。
完全従量制で、使った分だけの電気代を支払う仕組みだ。
従来の基本料金分に着目すると、ファミリー世帯で契約アンペアが50Aなら年間約17,000円、60Aなら年間約20,000円が圧縮できる(東京電力エナジーパートナー従量電灯Bの場合)。
電気料金は市場価格や燃料価格の上がり下がりに連動していて、真夏や真冬は今までより高く、その他の月では安くなる傾向がある。
初期費用、解約手数料もかからない。気軽に試してみて、思ったほど効果がなければ元に戻すのもひとつの手。
なお、沖縄県とその他離島はエリア外だ。

2.CDエナジーダイレクト
首都圏でのサービスを目的に作られた、中部電力と大阪ガスの合弁会社。
そのため提供エリアは、東京電力管内の一都七県と富士川以東の静岡県に限られる。
こちらの売りは、電気代に応じてたまる「カテエネポイント」。
電気代100円につき1ポイント付与される。
たまったポイントは電気料金に使えるほか、Dポイント、nanacoポイント、JALのマイレージなど他業種のポイントに交換することができる。
結婚、出産、誕生日など人生の節目に最大3,000ポイントもらえる「祝割」もユニーク。

3.Looopでんき
30分ごとに変動する料金単価」が最大の特徴。
アプリを使えば、電気料金をリアルタイムでチェックできるので、時間に合わせて使用量のメリハリがつけられる。
2人暮らし世帯を例にとると、なるべく朝や昼間に食洗機、洗濯機を使い、夜のピーク時に節電した場合、年間で約6,000円節約できるとされている(東京電力エリア平均300kwh/月利用を想定)。
また、基本料金、燃料費調整額がゼロ。
ただし、市場の影響を受けやすく、春秋は単価が落ち着き、夏冬は従来の固定単価より上がる可能性がある。
在宅時間をコントロールしやすい人向けのサービスだ。

このほか、ガスと電気をまとめて契約すればセット割引のある東京ガス、同じくガスとのセット割引に加えドリームジャンボ宝くじが年間20枚もらえる(中部電力、東京電力、関西電力管内のみ)ドリームでんきなど、各社がサービスでしのぎを削っている。
値上げはつらいけれど、ライフスタイルに合った電力会社を賢く選ぶいいチャンスだと考え、前向きにとらえてみよう。

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