新しい年を迎え冬本番。全国各地で急激に気温が下がってきています。
そこで注意したいのが水道管の凍結や破裂。
以前、このような事故を防ぐための方法をお伝えしました。

今回はその続き。テーマは不幸にも水道管が破裂してしまったときの対処法です。

1.破裂したらまずやること
①止水栓を閉める
真っ先に水道の元栓を閉めてください。通常玄関先や庭先の水道メーターボックスにあります。
ハンドル型、レバー型など形はいろいろですが、閉め方がわからないときは水道局か水道屋さんに聞き、確実に閉栓しましょう。

②破裂箇所にタオルを巻いてテープで固定
次は破裂箇所を中心に、水道管をタオルでぐるぐる巻きにし、ビニールテープで固定します。
洗濯機排水管用の補修テープなども使えます。タオルが濡れて重くなったら交換します。

③速やかに業者に連絡
応急処置が済んだらすぐに水道工事業者へ連絡しましょう。できれば水道局指定工事店が望ましいところ(理由は後述します)。時間がたてばたつほど被害が広がり、復旧が難しくなります。

2.水道料金の減免申請を行う
自治体によっては、水道管破裂で余計にかかった水道料金をいくらか減免してくれます。
ただ、多くは次のような条件が必要です。
・破裂の原因が所有者の管理不備ではないこと
・補修工事を水道局指定工事店で行ったこと
地震による破断、水道管の老朽化が原因だと申請がスムーズですが、凍結事故は所有者の不注意とみられて減免されない場合があります。
とにかく凍結を招かないよう注意を徹底しましょう。

3.保険を活用する
①水濡れ補償
水道管が破裂したために、部屋や家財が濡れて使えなくなったとき、ぜひ活用しましょう。
ただし名前のとおり、濡れた被害への補償制度であり、水道管の破裂自体はカバーしていません。
逆にいうと、破裂しても水濡れの被害がなければ保険金が下りないことになります。

②水道管凍結修理費用保険
凍結による水道管破裂を補償する保険の王道。
1工事あたりの補償金額に上限があるものの、修理費用を助けてくれる力強い味方です。
保険商品としては新しい部類なので、加入済の保険内容に含まれているか確認しておきましょう。
寒冷地で暮らしていて未加入なら、ぜひ追加で付帯しておきたいものです。

最後にもうひとつ。火災保険の基本補償である「破裂・爆発」は凍結による破裂に使えません。
「破裂・爆発」で補償できるのは、ガスなどの気体が急激に膨張したときの破壊現象。
液体由来の膨張、爆発は対象外なのです。
この点、勘違いしがちなので注意しましょうね。

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