都道府県の移住先人気ランキングで常に上位に入る県のひとつが山梨県だ。
なかでも常に注目を集めているのが、県北西部に位置する北杜市である。
人口の多くが集まる八ヶ岳南麓は、標高1400m前後から600mあたりまでなだらかに広がる高原地帯。晴天率が高く、雨も雪もさほど多くないので、都市部、特に気象環境の似た東京都民にとってはなじみやすい地域である。
八ヶ岳南麓はその条件に加えて、夏の平均気温が30℃に届くかどうかくらい。湿度も低く、日陰に入れば別世界のようにひんやりする。いわば地中海性気候さながらの快適さである。
ここまで聞くと八ヶ岳南麓はこの世のパラダイスのように思えてくる。
確かにこの地は、空気、水、緑、食と二地域居住希望者の多くが望む要素を備えている。かつて住民のひとりだった私もその恩恵に浴していたので、それは否定しない。
ただ、どんな場所でもすべての人にとって快適というわけではない。
標高1400mから600m、つまり高低差が800mもある地域で生活に何が必要か自ずとおわかりと思う。そう、車である。
生活のすべてが標高に左右されない横移動で済むはずがなく、また都内のように鉄道、バスが縦横無尽に走っているわけでもない。生きていくために自動車はほぼ必須といってよい生活アイテムだ。
高校生もマイバイクに乗って坂の下の高校へ毎朝走っていく。車の免許がなく、自転車メインで生活したい人には、なかなかハードルの高い地域といえる。交通手段は毎日のことなので甘く見てはいけないのだ。
では車が運転できない人は北杜市に暮らせないのか、二地域居住ができないのかというと、そういうわけでは全くないのでご安心を。
あの日不動産では不動産情報だけでなく、生活情報のご相談にもお答えしますので、ぜひお気軽にお尋ねください。ちなみに、車をもたずに暮らせる町の一例がこちら↓