6月5日は落語の日。
6(ロク)と5(ゴ)の語呂合わせからきているらしい。
ここ数年若い世代の人たちにも落語が注目され、全国民的な娯楽として人気が高まっている。
コロナ禍が一段落しつつある今、また寄席に活気が戻りそうだ。

さて、田舎暮らし、地方暮らしに一歩踏み出せない理由として
「寄席、ライブ、コンサートなどの芸能イベントに行きづらくなる」
という声を聞くことがある。
しかし果たして本当にそうだろうか。
私が山梨、東京の両方に住んだ結果からいえば、答えはNOだ。
確かに都市部の方が公演の選択肢は多い。
しかし、むしろ地方に住んだ方が、生の落語を聞くチャンスは確保しやすいといえる。
なぜか。理由は簡単、チケットが取りやすいからだ。

あの立川志の輔さんの高座のチケット手配を数日忘れても、普通に買うことができたし、世界的人気を誇る太鼓集団、鼓童さんのパフォーマンスを、即日体育館の床に座って気軽に楽しむことができた。
噺家さんが借りるホールのキャパシティは、都市と地方でさほど差があるわけではない。
となれば、席の埋まるスピードは、人口が少ない地方の方が圧倒的に遅い。
チケット発売開始の10時ジャストから仕事をサボり、高橋名人さながらにスマホの画面を連打せずとも、悠々座席を確保できるというわけだ。
さらにありがたいのは、演者さんが遠路出張したとて料金が高くなるわけではない。
むしろ地域の事情に合わせて安くなることが多い。

都市の人口減少が進み、またコロナ禍を経てライブが再評価される今、演者さんがこれまで以上に地方営業に力を入れることは想像に難くない。
余談だが、私が好きなライブ観覧方法は、そのアーチストの出身地の開催回をわざわざ見に行くこと。
地元っ子らしいMCも聞けるし、少しリラックスした素顔に出会えたりする。
お試しあれ。

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