雨が多い季節、庭がジメジメして困ることはありませんか? 今回は水はけをテーマに取り上げます。水はけを良くしたいとき、まずはこの作業から始めます。
【STEP① 水はけが悪い原因を調べる】
原因ごとに対処法が違うので、まずは何が問題かを探っていきましょう。
1.土が粘土質である
この場合は土壌改良が必要です。
現状の粘土から浸透性の高い土に入れ替える、砂を混ぜるなどの方法がベストです。大規模な工事になりそうなら業者に依頼することをおすすめします。
2.庭の形状に凸凹がある
庭土の表面に凸凹があるため、所々に水たまりができている場合は、一定の方向に水が流れるよう整地します。
また、一般的な戸建住宅の庭ならどこかに雨水桝が埋まっています。雨水桝の蓋を金網に交換すると、それだけで水はけが改善されることがあります。
3.雨水の逃げ場所がない
土壌も形状も問題なさそうなら物理的に水の通り道を造ってやる必要があります。大掛かりな作業になりますが、器用な人ならDIYで対応できるかもしれません。
【STEP② DIYで直してみる】
土壌改良や整地で間に合わないとき、おすすめできる効果的な方法は次の2つです。
1.雨水浸透枡を設置する
雨水枡とは別に雨水浸透桝を設置します。雨水浸透桝はホームセンターなどで調達できます。一緒に次の物も買っておくとよいでしょう。
・透水シート
・砕石
・フィルター砂
・金網
・シャベル(スコップ)
雨水浸透桝の設置方法は次のような流れです。
①タテ60cm✕ヨコ60cm✕深さ80cm目安の穴を掘る。
②掘った所に水を流して浸透具合を見る。
③浸透に問題がなければ穴の底に砂を撒く。
④砂の上と側面に透水シートを敷く。
⑤シートの上に砕石を撒く。
⑥砕石の上に浸透桝を設置する。
⑦浸透桝の周りに砕石を入れて隙間を埋める。
⑧枡の上に金網を載せて蓋をする。
⑨必要に応じて金網の上に網目より粒の大きい砕石を撒く。
透水シートは土砂の流出を防ぐために敷きます。蓋を金網にすることで雨水の流れはよくなりますが、土砂が目詰まりを起こす可能性もあるので、その場合は網目より少し大きめの砕石を撒いておきます。
2.暗渠パイプを設置する
雨水浸透桝の効果を上げるため、暗渠パイプを併用することもあります。設置方法は次のような手順です。
①浸透桝に向かってやや勾配をつけながら深さ40〜50cm、幅30cmほどの溝を掘る。溝の長さは改善したい範囲に合わせる。
②溝の終点の浸透桝側面にドリルなどで穴を開ける。直径はパイプに合わせる。
③溝に透水シートを敷く。
④③の上に砕石またはポリフィルムを敷く。
⑤④の上に暗渠パイプを設置する。
⑥パイプを浸透桝の穴に差し込む。
いかがでしたか? 大まかな流れはこんな感じです。症状の重さに合わせて、いい方法を選んでみてください。それではまた(^^)