愛知県豊田市の取水施設「明治用水頭首工」で大規模な漏水が発生して、トヨタ自動車が減産に踏み切ったり、静岡県菊川市で水道管が破断したため、広い地域で断水が続くなど、水のトラブルが各地で起こっています。
「命の水」という言葉があるくらい、水道は私たちの生活に欠かせないライフライン。
今回はそんな水のお話です。

土地を買うとき、注意しなくてはいけないのが「そこに水道が来ているかどうか」。
道路が通っていれば水道あるの当然じゃん!というのは都会人の思い込みです。
田舎では土地の前まで水道も下水道も来ていないケースがわりとあります。
都市部のように家が密集しているわけではなく、またどこの自治体も財政が豊かとは限りません。
必要と思われる場所を区切って、ある程度限定的に管を引いているのです。

土地を買ってから水道管の本管を延ばすとなると、さあ大変。
アスファルトの下だと1mあたり10万円、10mで100万円(!! )とか、目玉が飛び出るような出費になることがあります。
また、近所の人が自費で掘って延ばした管が目の前に通っていて、これを使わせてもらうときはいくらか要求されることもあります。

ですので、土地を買うときは必ず、
●そこにかつて家が立っていたか
●市町村の上水道管網図などで配管が記されているか
●制水弁やメーターボックスが土地内にあるか
を確認するよう心がけましょう。

下水道も同じです。
こちらはちゃんと管が通っていても移住者は使えないというパターンがあるので、さらに要注意です。
農業集落排水などと呼ばれる設備がそれ。地域の農家さんたちがみんなでお金を出し合って引いた下水道なので、ぽっと出の人はちょっとやそっとで使えないのです。
浄化槽を造るという手もありますが、周辺の農地に影響が出るからNGとなるパターンはザラです。

水道と下水道は、パッと見で外からわかりません。
それだけに注意が必要です。
なお、あの日不動産ではこうした調査を事前に行っていますので、ご安心ください。

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