不動産の売り買いは一生のうちでそう多くない作業。
そのため、具体的な準備内容はパッと思い出せないもの。

手続き上必須のものは不動産業者などから指定があるので、そのとおりに揃えればいい。ただ、実際はそれら以外に「準備しておくと関係者みんなが喜ぶもの」がある。
今回は売主の立場からそれらを紹介しよう。

1.電気、ガス、リフォーム業者などの連絡先
生活に不可欠な、いわゆるライフライン関連の業者連絡先、さらにはリフォーム業者など物件の履歴を知っている人々の連絡先をまとめておくと、次のオーナーは非常に助かる。
例を挙げるとこんな感じだ。
(中古建物を想定。太字は頻出事項。該当の有無に応じて適宜)

  1. □ 電気
  2. □ ガス
  3. □ インターネット回線
  4. □ ケーブルテレビ
  5. □ 太陽光発電(売電)
  6. □ 浄化槽点検
  7. □ 浄化槽清掃
  8. □ 浄化槽法定検査
  9. □ 浄水器
  10. □ シロアリ防除施工
  11. □ 外装リフォーム
  12. □ 内装リフォーム
  13. □ 薪ストーブメンテナンス
  14. □ 電気配線工事
  15. □ 別荘分譲地管理
  16. □ 私設水道
  17. □ 温泉給湯管理
  18. □ 町内会

2.お客様番号
電気やガスなどの連絡先を調べたら、そのついでにお客様番号もメモしておこう。
番号を不動産業者と共有しておけば、名義変更を代行してもらえるかもしれない。仮に自身で行うとしても、まとめておけばやり取りがスムーズに進む。

3.各種取扱説明書
自分が慣れている機材でも、他人にとっては初対面だったりする。
新たに受け継ぐ次のオーナーが困らないよう、できるだけ各種機器の取扱説明書を揃えておこう。
こちらも例示しておく。

  1. □ エアコン
  2. □ システムキッチン
  3. □ 食器洗浄乾燥機
  4. □ オートバス
  5. □ トイレ
  6. □ 換気システム
  7. □ 室内調光
  8. □ ホームシアター
  9. □ 掘りごたつ
  10. □ 電気温水器
  11. □ 電動シャッター
  12. □ 電動ガレージ
  13. □ 警備システム
  14. □ 浄水器
  15. □ 薪ストーブ
  16. □ 薪割り機
  17. □ サウナ
  18. □ 刈り払い機

4.ごみ置き場、ごみ捨て曜日
身近すぎてつい忘れそうになるが、ぜひ引き継いでおきたい内容。
自治体によって燃やせるごみの種類が違えば、分別方法も異なる。
粗大ごみなら自身で持ち込むのが基本線となる自治体もあるだろう。
ごみ捨ての曜日カレンダーも説明書とともに揃えておこう。

5.おまけ
これは取引相手と関係ないが、内輪のトピックとして。
上記4種類の情報を整理しつつ、地元で使ってきたお店、スーパーマーケット、ドラッグストアなどのポイントカード、アプリを見直しておこう。
住まいを手放すと普通はその地域が縁遠くなり、なかなか足を運ばなくなる。
次の生活圏でも同じアプリやカードが使えれば問題ないが、住む地域がガラッと変わる場合、せっかく貯めたポイントが使えず、期限切れで消滅ということがありうる。
できるだけ引っ越すまでの間にポイントを使い切っておこう。

なお、あの日不動産では円滑な引き継ぎのため、その場に応じたアドバイスを行っていきますのでご安心ください。

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