かつて大手中古車販売会社が店舗前の街路樹に除草剤をまいていたことが話題となりました。
人間やペットにも健康被害が及ぶとされる薬剤は、使わないで済むならなるべく使いたくないもの。
今回は、除草剤なしで庭をきれいにする楽チン技を5つ紹介します。
1.塩水をまく
手軽で簡単な方法です。
海水より少し濃い食塩水(3〜5%)を作り、雑草を生やしたくない範囲の土にまきます。
うまくいけば何年にもわたって効果が期待できます。
ただ、草の種類によっては効果がなかったり、枯らせたくない植物に影響が出たりするなど、結果が読めない弱点があります。
また、地中の水道管にかかると錆びの原因になります。まく場所を丁寧に選んで活用することをおすすめします。
2.防草シートを貼る
市販の防草シートを土に貼り、雑草を生やさないようにする方法です。
日光を遮断することで草の生長を止めるというわけです。
合成繊維製のものから100%天然由来成分のものまで、種類は多岐にわたります。
耐久性は合成繊維がピカイチですが、いつかゴミとして廃棄しなくてはなりません。
5年に一度くらい交換が必要となります。
見た目が気になる場合は、上から砂利を敷きましょう。
3.茹で汁をまく
料理で残った野菜や麺の茹で汁を活用します。
新たな手間や費用が発生せず、いちばん経済的な方法です。
効力が強いとは言い切れず、地中深くに根を張るタイプの雑草には向きません。
表土近く浅めの雑草対策として割り切りましょう。
これも塩分濃度によっては水道管や建物の建材に影響がありうるので、まき方を考慮します。
あとくれぐれもやけどしないように!
4.水で固まる土を使う
ホームセンターや通販で販売されている「固まる土」を利用します。
1kgあたり150円前後で買うことができます。
防草効果は高く、あらゆる種類の雑草に幅広く対応。また、見た目が自然の土に近いため、庭の美観を維持できます。
ただ、気温の変化による収縮、伸長が起こるため、寒冷地には向きません。
また、うまく広げないと水たまりができたり、暗い場所では苔が生えたりするので、扱い方にテクニックを要します。
砂利を敷く方法と組み合わせ、ピンポイントで使うのがよいかもしれません。
5.塩化カルシウムをまく
ドラッグストアなどで手に入る除湿剤を使います。湿気を吸収して容器内に水分をためる、あの製品です。
未使用の除湿剤を容器から取り出し、粉のまままきます。直接触れないよう、手袋や移植ゴテを使いましょう。
効果を高めるため、雨の日を避けるのがポイント。
ひとたびまけば、雑草が必要とする水分をどんどん吸収し、土をカラカラにしてくれます。
有機分解されず土壌に残るため効果絶大。半永久的な威力を発揮します。
そのため、気が変わってそこで何かを育てたいと思っても不可能です。心して使いましょう。
また、水道管や鉄筋コンクリートの基礎にまで影響するため注意が必要です。
いかがでしたか?
これ以外にも、人工芝やレンガなど、お金をかければさらに見栄え良く仕上げる方法があります。
時間や体力とも相談しながら自分にあった方法で環境に優しい除草ライフを送りましょう。