
田舎暮らしで憧れのツールのひとつが薪ストーブ。
吹き抜け天井のゆったりしたリビングルームに薪ストーブを設え、お酒をたしなんだり推理小説を読んだり、という暮らしに憧れる人は多いはず。
今回はそのストーブの薪に使う木の話です。
ストーブで燃料にする木の種類は、その役目によって大きく2つに分かれます。
着火材と主力材です。
着火材は最初大きく燃え上がりますが、持続力がありません。
主力材はじわじわ火がまわっていき、その後何時間も燃えつづけます。
スタート時とメインの燃焼時で材を使い分けるというわけです。
この着火材と主力材は樹種のうえでもはっきり分かれます。
着火材には針葉樹、主力材には広葉樹が向いています。
針葉樹の代表格は、スギ、マツ、ヒノキなど。対して広葉樹はナラ、クヌギ、サクラ、ケヤキなどです。
針葉樹は成長が早いため、木の中に空洞が多くてスカスカ。比重は低めです。
そのため酸素のまわりが早いので最初よく燃えますが、身が少ない分短時間で燃え尽きてしまいます。
広葉樹はじっくり時間をかけて生長するので、材がぎっしり詰まっており比重は高めです。比重は針葉樹のおよそ1.5倍から2倍あります。
身が多いのでいったん火が定着すれば、長時間燃えるというわけです。
また、針葉樹が燃えやすいことには樹脂、いわゆるヤニを多く含んでいるという理由もあります。乾燥させずに燃やすと煤や煙が大量に出て、煙突の劣化につながってしまうので注意が必要です。
これらの材はホームセンターで買うか、知り合いやご近所のつてで入手することになります。
切り出して間もない材は水分をいっぱい含んでいるので、すぐには使い物になりません。樹木の重量の約60%は水分だといわれます。時間をかけて乾燥させることが必須です。
針葉樹は半年から1年、広葉樹なら1年半から2年ほどは乾燥期間をみておきたいもの。
夏場に来年もしくは再来年の冬に使う薪を準備するイメージです。
いずれの樹種も割ってから乾燥させます。
割らなければ内部の乾燥が進まず、丸太のまま時がたつと今度は割りづらくなります。
スギやヒノキは軽いので気持ちよく割ることができ、初心者の練習材料にぴったりといわれます。
ナラやクヌギは繊維がまっすぐ通っているので、これまたきれいに割ることができます。
サクラは時間がたつと一気に硬くなり、割りづらくなります。
ケヤキやクスノキは繊維の成り立ちが複雑なので、素人ではなかなかうまく割れません。
ようやくできあがった薪をストーブにくべるときは、まずいちばん下に広葉樹の材を2~3本並べます。
その上に着火材となる針葉樹を互い違いにすき間ができるよう積み上げていきます。
いちばん上には軽い端材を載せます。
火の燃焼が安定するまで見守り、その後は時々太めの主力材を足して火が消えないようにします。
いかがでしょうか。
覚えることは多いように思えますが、慣れると案外スムーズにできるものです。
来年、再来年の冬の夢が叶いますように(^^)/








