春なのに初夏のように暑い、一日のうちに晴れと曇りと雷雨にあう、といったおかしな天気の日が増えてきました。
そんな厳しい天候から住まいを守ってくれる設備が雨戸。
不安定な天気の日でも、室内環境を一定に保ってくれる心強い味方です。
今回は雨戸の使い方に迫ってみます。
ところで、あなたは雨戸をどんなふうに使っていますか?
閉めっぱなし?それとも基本開けっぱなしでしょうか。
毎日の開け閉めがおっくうと感じられれば、どちらかに偏るかもしれませんね。
ずっと閉めていることのメリット、デメリットをまとめてみました。
【メリット】
1.防犯性が高まる
雨戸が閉まっている住まいは泥棒から警戒されます。基本的に侵入犯は開錠に5秒以上かかる住宅を避ける傾向にあります。その意味では、雨戸が閉まっているとそれだけで泥棒の戦意をほぼ失わせます。
2.防寒性、遮熱性が高まる
夏の暑い日、エアコンを付けていても外から光が入っていると冷却効果が薄れます。冬の暖房時もなるべく外気を遮断する方が効率的です。部屋の温度を一定に保ちたいときは雨戸を閉めておくのがおすすめです。
3.家の破損汚損を防ぐ
大雨や突風に見舞われると、窓ガラスが雨で汚れたり、物が飛んできてガラスが割れたりするリスクが生じます。雨戸を閉めておけば、こうした天候被害から家を守ることができます。
4.防音効果がある
遮音性に優れた窓ガラスは増えていますが、雨戸を閉めればさらに防音効果が高まるというもの。安眠に役立ちますね。
【デメリット】
1.詐欺犯などに狙われやすい
ずっと雨戸を閉めていると、住んでいる人の年齢や属性のサインとなり、ある種の犯罪者から狙われる可能性があります。
雨戸を開け閉めするのは手間がかかり、体力もいります。そのため高齢者だけの家庭では雨戸を閉めっぱなしにしがちです。結果、気配を察した詐欺犯などを呼び寄せてしまう危険性があります。
2.湿気がこもる
ある時間帯だけ雨戸を閉めておくのはよいとしても、何日間も閉めっぱなしだと換気が滞り、室内のカビ、汚れの原因となります。適度に開けて日差しや空気を入れ、温度や湿度を適正に保つことが必要です。
3.留守宅のサインとなる
雨戸を閉めておけば泥棒を手こずらせる効果があります。ただし、長期間閉めっぱなしということがばれると、逆効果になるかもしれません。長期不在の場合は一部の雨戸を開けておく、他のセキュリティと組み合わせるなどの工夫が求められます。
4.鳥獣害を引き起こす
雨戸を閉めっぱなしということは、雨戸の戸袋が空きっぱなしということでもあります。戸袋がずっと空いていると、鳥がそこに巣を作ってしまう危険があります。また、人の気配を感じさせないバルコニーは鳥の居場所となり、フン害の的にもなります。
いかがでしょうか。
雨戸は閉めっぱなしでも開けっぱなしでも、何かしら一長一短あります。
適度に開け閉めしてうまく付き合うよう心がけましょうね。