16日夜に東北地方を中心とする地域で地震が発生しました。その被害状況と今後予測される事柄についてお知らせします。
概要
発生日時は16日午後11時36分。震源は福島県沖牡鹿半島南南東60km付近、深さ約60km。東方から太平洋プレートが沈み込み、その中で発生した地震。
最大震度と規模
震度6強 宮城県登米市、蔵王町、福島県国見町、相馬市、南相馬市
マグニチュード7.3(速報値)
被害状況
17日9時ごろ、参院予算委員会で岸田首相が明らかにした内容によると、
- 死者4人(調査中の人を含む)、負傷者97人
- 原子力発電所での異常は発見されていない。
- 東北電力管内の約14万8000戸で停電が発生。今も約3万8500戸で停電中。
- 東京電力管内の最大約208万戸の停電が発生したが、現在は全て復旧済み。
また、
- 東北新幹線は那須塩原~盛岡間の上下線で運転見合わせ中。
- この地震により東京発仙台行の「やまびこ223号」が福島~白石蔵王間で17両中16両が脱線。乗客、乗務員にけがはない。
- 山形新幹線は東京~新庄間の上下線で運転見合わせ中。
過去の地震との関係
東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日の地震)とその2日前の地震はプレート境界の地震だった。今回はプレートの中で発生しており、事例が違う。
気象庁発表(17日午前10時)
今後の注意点
今後1週間程度は同程度の地震に注意が必要です。
積雪が不安定になるため、雪崩にも警戒してください。
就寝時は、大きな家具や倒れやすい家具の近くを避けるようにしましょう。
また、停電中のお宅では復旧に備え、ブレーカーをオフにしておくことをお忘れなく。